ホロスコープで使われる惑星には、それぞれ特有のマーク(シンボル)があります。
初めてマークをみたとき、なんでこの惑星はこのマークなんだろう、覚えるのが難しそう、、という印象がありました。
調べてみると、やはりマークはその惑星が象徴するものを表していることがわかりました。
マークはギリシャ神話や占星術の意味が反映されており、単純な記号ながらも深い意味を持っているようです。
今回は、各惑星のマークとその由来を解説したいと思います。(※所説あります)
惑星のシンボルマーク 西洋占星術入門
太陽(☉)
自己、生命力、エネルギーの象徴
太陽のマークは、中心に点を持つ円で表されます。
これは、太陽を中心にした宇宙の象徴で、点が生命の源や個の意識を表し、円が全体性や統一を象徴します。
月(☽)
感情、直感、内面的な世界の象徴
月のマークは、半月形(三日月)です。
これは、月の満ち欠けを表し、変化や感情の移ろいを象徴しています。
月は太陽の光を反射して輝くため、内面的な感情や無意識との関連があります。
水星(☿)
知性、コミュニケーションを象徴
水星のマークは、上部に半円の円弧、その下に十字と円があります。
これは、ヘルメスの杖や、彼の翼のある帽子と杖を象徴しています。
水星は知性とコミュニケーションを司るため、このマークは精神(円弧)、物質世界(十字)、そしてその両者の調和(円)を表しています。
金星(♀)
学び愛、美、調和の象徴
マークの由来: 金星のマークは、円の下に十字が付いています。
これは手鏡を象徴し、アフロディーテ(ローマ神話ではヴィーナス)の持つ鏡に由来しています。
円は精神、十字は物質世界を意味し、この2つが調和して美や愛を生み出すという意味が込められています。
火星(♂)
行動、エネルギー、情熱 を象徴
火星のマークは、円の上に斜めの矢印が付いています。
これは、盾と槍を持つ戦争の神アレス(ローマ神話ではマルス)の武器を表しています。
円は精神、矢印は行動や攻撃性を象徴し、火星が持つ力強さや行動力を示しています。
木星(♃)
成長、幸運、拡大の象徴
木星のマークは、十字と曲線の組み合わせです。これはゼウスの雷を象徴しているとされ、拡大や成長を表しています。
曲線は精神、十字は物質世界を示し、物質的な世界に精神が影響を与えているという考えを反映しています。
土星(♄)
試練、制限、責任の象徴
土星のマークは、十字とフック状の曲線です。
これは鎌を象徴し、時間の神クロノス(ローマ神話ではサターン)の持つ農具から来ています。
十字は物質世界を表し、フックは過去にとらわれることを意味し、土星の持つ制約や試練を反映しています。
天王星(♅)
革新、変化、独立の象徴
天王星のマークは、中央に垂直の線があり、その両側に半円が付いています。
これは、天と地を繋ぐ存在としての天王星の役割を示しています。
半円は精神的な世界、中央の線は物質的な世界を示し、天王星が象徴する革新や自由の意味を反映しています。
海王星(♆)
夢、直感、幻想の象徴
マークの由来: 海王星のマークは、中央に十字があり、その上に三叉の槍(トライデント)があります。
これは海の神ポセイドン(ローマ神話ではネプトゥヌス)のトライデントを表し、霊的な世界や無意識、夢を象徴しています。
冥王星(♇)
変容、再生、権力の象徴
冥王星のマークは、PとLが重なったような形です。
これは、冥王星を発見した天文学者プルートとパーシヴァル・ローウェルの名前に由来します。
また、魂と精神、物質を結ぶものとしても解釈され、深い変革や再生を象徴します。
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