日々、わたしたちは過去の出来事や未来への不安に心を奪われています。
こんなに日常に追われていませんか？
こんなときは、「目の前の現実から意識を遠ざけている」という状態になっています。
エックハルト・トールの書籍「ニュー・アース」に、こんな言葉がありました。
「目覚めとは空間」
本当の自分、そして真の幸せは、日々浮かぶネガティブな思考の波に乗りこなし、その背後にある静かな「空間」に意識を向けることで得られるとしています。
この「空間」こそが、本来持っている平和で静かな心の状態であり、あらゆる悩みや苦しみから解放されることができるのです。
この記事では、エックハルトト・トールが語る「空間」の概を深掘りし、日常生活にどのような影響を与えるのかを、わかりやすくみていきたいと思います。
エックハルト・トール（ドイツ生まれ）
幼少期から深い心の悩みを抱え、29歳の時に精神的な危機を迎える
その中で、深い精神的な目覚めを体験
東洋の思想や哲学に深く傾倒し、独自の思想を確立する
カナダを拠点に、執筆活動や教えの普及に尽力
彼のベストセラー、『ザ・パワー・オブ・ナウ』（邦題：さとりをひらくと人生はシンプルで楽になる）」は世界中でベストセラーとなり、スピリチュアル界に大きな影響を与える
著書の出版を機に、世界各地で講演会やワークショップを開催
多くの人々にインスピレーションを与え、フォロワーを増やす
著書: 『ニュー・アース』
『さとりをひらくと人生はシンプルで楽になる』
『世界でいちばん古くて大切なスピリチュアルの教え』
『パワーオブナウ 魂が目覚める日々の言葉』
1. 「空間」とは？
エックハルト・トールがいう「空間」とは、「心の静けさ」や、「思考」が休止した状態の中にある「純粋な存在」を意味します。
私は普段、絶え間なく思考し、感情に囚われています。
例えば、過去の失敗を何度も思い出し、がっくり落ち込んだり、未来への不安や心配事で頭がいっぱいになり、目の前のことに集中できないことがあります。
怒ってしまった小さなミスでも自分を責めてしまい、気持ちが沈んだり、過去の成功体験に執着してしまい、現状に満足できずにいることもあるかもしれません。
目覚めとは、頭の中を満たす雑念や物事への執着を減らし、その代わりに「今この瞬間」にある静かな余白や広がりを感じることをです。
2. 「空間」が持つ特徴
例えば、あなたが上司から理不尽な叱責という不当な扱いを受けたり、公開の場で恥をかかされ、自分のプライドが傷つけられた時など、怒りを感じたとします。
その怒りに完全に飲み込むのではなく、「怒りを感じている自分」を意識してみる＝俯瞰していみているという「感覚」を体感してみます。
その「感覚」が「空間」になります。
感覚（俯瞰してみいている）＝空間を感じるとき、物事に対して執着や反応が減り、深い静けさが訪れるようになります。
それが「目覚め」なのです。
3.目覚めとは空間を見つけること
「目覚める」とは、思考や感情に完全に囚われた状態から抜け出し、その横にある空間を発見することです。
大切なのは、「過去や未来」ではなく、今にいること。
思考が過去や未来に向かっている間は、空間を感じることはできません。
空間を感じられるようになりますと、困難な状況や感情に耐えても、出来事に振り回されなくなり、事象に飲み込まれず、冷静さを保つことができます。
空間に気づくことで、「わたしは思考や感情そのものではない」＝「現象そのものではない」という深い理解が生まれます。
これがエックハルト・トールがいう「目覚め」になります。
4.日常での実践方法
「目覚めとしての空間」を体験するためには、以下を意識してみましょう
- 呼吸に意識を向ける
深呼吸をして、吸息や吐息に完全に注意を向けると、思考の雑さが減り、空間が感じやすくなります。 - 思考を観察する
思考が浮かんだときに、結果すぐに反応するのではなく、「あ、自分はこういう考えをしている」と客観的に観察します。
その瞬間、思考の平面にある空間が現れるます。 - 今この瞬間を感じる
五感（見る、聞く、触れるなど）に意識を集中し、「今この瞬間」に完全に存在する練習をします。感情のコントロールのから解放されます。
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まとめ
エックハルト・トールの「目覚めとは空間」とは、思考や感情から一歩離れて、それらを包み込む「静けさ」や「広がる」に気づいたことです。
この空間を感じることで、本来魂がもっている平和な意識状態になり、より軽やかで自由な、穏やかな人生を送ることができます。
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