自己愛性人格障害についての記事はなかなか難しく、自分の中でもいまだにまとまってはいないのですが、HSP&やエンパスの方は自己愛性人格障害の被害に合いやすいというのは確かです。
自己愛性人格障害の被害にあった苦しみを言葉におきかえるのは簡単なことではないのですが、少しずつでも綴っていけたらと思っています。
自己愛性人格障害の被害というのは、遭った人しかわかりません。
これこそが、自己愛性人格障害の特徴でもあります。
どれだけ周りの人に訴えても
助けてほしいといっても
愚痴にしかとってもらえないことも多々あり
逆に被害にあっている自分がおかしいと思われたり言われたりすることもあり
被害以上に二重三重の苦しみが伴うこともあります。
自己愛性人格障害の被害は、被害にあったものにしか理解してもらえない。
ですので、相談する人を見極める必要があります。
逆にいうと、自己愛性人格障害の被害に合った人ならば、状況を詳しく説明しなくても、すぐに理解してもらえます。
これも自己愛性人格障害の特徴になります。
自己愛性人格障害の特徴
自己愛性人格障害、自己愛性パーソナリティ障害、ルシシスティックパーソナリティ障害は、一般的に以下のような特徴を持つ傾向があります。(診断は専門家よる評価が必要です。)
自己愛性パーソナリティ障害の症状
Wikipediaより参照
人より優れていると信じている
権力、成功、自己の魅力について空想を巡らす
業績や才能を誇張する
絶え間ない賛美と称賛を期待する
自分は特別であると信じており、その信念に従って行動する
人の感情や感覚を認識しそこなう
人が自分のアイデアや計画に従うことを期待する
人を利用する
劣っていると感じた人々に高慢な態度をとる
嫉妬されていると思い込む
他人を嫉妬する
多くの人間関係においてトラブルが見られる
非現実的な目標を定める
容易に傷つき、拒否されたと感じる
脆く崩れやすい自尊心を抱えている
感傷的にならず、冷淡な人物であるように見える
1.自己愛性人格障害者が特に周りに被害を及ぼす特徴
自己の過大評価 自己愛性人格障害の特徴
自己愛性人格障害の人は、自分自身に対して「自分は重要な人間である」「周りの人よりも優秀である」という優越感への過度の関心があります。
かなり自己中心的で、自分自身を特別で優れている存在だと考える傾向があります。
ミスをしたり、なにかできないことがある他人をみると、鼻で笑うような表情をすることがあります。
承認と称賛の欲求 自己愛性人格障害の特徴
自己愛性人格障害の人は、他人からの称賛や承認を強く求めます。
自分の価値を証明するために、他人の評価や賞賛を必要とします。
逆にいうと、彼らは承認と称賛がないと生きていけません。自分軸というものがないのです。
もし、褒めてほしい相手が、褒めて欲しいタイミングで褒めなかった場合、「使えないな」というような言動をしたり、表情に出したりします。
コミュニケーションの欠如 自己愛性人格障害の特徴
自己愛性人格障害の人は、他人との関係で問題を起こすことが度々あります。
もともと「共感力」というものが育っていませんので、潤滑なコミュニケーションというものを取ることができません。
他人の感情の読み取ることができず、他人の要望も受け取れないため、身近な家族は勿論、年々仕事や取引先との関係性も悪化することがあります。
立場や権力がある人には礼儀正しいですが、一旦自分の下に位置された人間には、自己中心的な態度や傲慢な態度を取ることがあります。
一旦自分の下に位置した人間であっても、その人の横の繋がり、人間関係が存在してる、というところまでは意識がいかず、狭い業界であれば、噂は広まり、ゆくゆくは自己愛性人格障害者の評判も落ちていきます。
本人はそこまで想像ができない、というところも自己愛性人格障害者の特徴と言えます。
権力や成功への強い欲求 自己愛性人格障害の特徴
自己愛性人格障害の人は、権力や成功に対する強い欲求を持っています。
自分独自の目標を達成し、人を蹴落としてまでも、貶めてまでも、自分の欲望を達成しようとします。
若いうちはそれでもマシですが、年齢を重ねていくうちにどんどん悪化していくのも特徴です。
年相応の立場になっていない場合、周りのものの評判をさげててでも自分の立場を守りたいという方へ働くため、ますます、人から敬遠されていきます。
親しみやすさの欠如 自己愛性人格障害の特徴
自己愛性人格障害の人は、他人との親密なつながりや感情的な関わりを築くことが難しいです。
初対面の人、あまり関係が深くない人に対しては、普通の人以上に礼儀正しかったり、思いやりがあるような言動や行動をするので、自己愛性人格障害の被害にあった人が理解されないという特徴でもあります。
親しくなった人、自分より下の人間と確定された人、立場が弱い人、優しい人に対して、自己の利益や目的にのために、簡単に利用し、陥れます。
とくに恋愛のパートナー、結婚した相手は、「自分より下の人間確定」になるため、精神的DVを受けやすく、また被害も外にでにくいため、カサンドラ症候群になる可能性があります。
傲慢な態度と横柄な振る舞い 自己愛性人格障害の特徴
自己愛性人格障害の人々は、自己中心的で傲慢な態度をとるのも特徴です。
ただ、権力のある人、立場の上の人、気が強い人、言い返す人にはそのような態度はだしません。
自分の利益になるか、を判断し、必要のない人間と認定した人、自分とライバル関係にあると勝手におもっている人などを見下し、自己の優位性を強調する傾向があります。
2.自己愛性人格障害の主な被害
精神的虐待 自己愛性人格障害の被害
自己愛性人格障害の人は、共感力に乏しく、他人の感情が理解できず無関心です。
自己中心的な利益を優先し、他人の感情を軽視する=他人の気持ちはどうでもいい=他人に気持ちがあることさえわからない、ということがあります。
被害としては、無視されたり、言葉の暴力をうけたり、精神的に傷つけられたりする可能性があります。
孤立による八つ当たり 自己愛性人格障害の被害
自己愛性人格障害の人は、他人を利用し自己の利益を追求する傾向が強くなります。
自分自身を誰よりも優れた存在と見なし、他人を見下します。
ただ現実は優れた存在でもなにものでもないので、そのギャップに苛立ち、自分が成長することよりも他人の価値を下げることで、自分の勝手な要求を満たそうとします。
その結果、本人は勿論社会的なつながりを維持するのが難しくなり、孤立した状況になりますが、その周りの人間は八つ当たり、人間扱いされないといった被害を被ることもがあります。
自尊心へのダメージ 自己愛性人格障害の被害
自己愛性人格障害の人は、自己中心的な行動や傲慢な態度をとります。
他人を利用したり、見下したりすることで、自分の自尊心を保ち、相手の自尊心や自信を傷つけます。
言動や行動も陰湿で、ターゲットを決めたら、その人にしかわからないやり方でダメージを与えます。
ターゲットになった人間は、相談しても理解されず、「自分が悪いのではないか」と自己肯定感も低くなり、鬱や心身ともにやられていきます。
意図的な支配とコントロール 自己愛性人格障害の被害
自己愛性人格障害の人は、相手の自尊心を奪ったうえで支配しコントロールすることで、自己中心的利益を追求します。
ここまでくると、被害者はうつ状態になっているので、自己決定力や自由意志を持つことができません。気が付いたときには、友人やコミュニティなどを失っていて孤独に追い込まれてしまうこともあります。
3.自己愛性人格障害の対処法
自己愛性人格障害に罪悪感はありません。
逆に他人がなにか意見を言ったり、自己愛性人格障害の思うように動かないことで「自己愛性人格障害者自身が被害をうけている」と認識を変えることもあります。
自己愛性人格障害について、いろいろなホームページでも書かれているかと思いますが、
対処法は「関わらない」「逃げる」しかありません。
そうしないと、被害を受けている人は、うつ状態になり、生命の危機につながります。
関わりが深くなりすぎた方については、静かにフェードアウトor自分の痕跡を跡形もなく消す、そこまで追い詰められますので注意が必要です。それは彼らがどんな仕返しをするかわからないからです。
4.HSP&エンパスにとって自己愛性人格障害の人は真逆の人間
HSP&エンパスにとって、自己愛性人格障害の人は真逆の人間であり、HSP&エンパスの共感力、繊細さ、優しさは、自己愛性人格障害の人にとっては、恰好のターゲットになりえます。
自己愛性人格障害のターゲットになり、無事逃げられたとしても、しばらくは後遺症が残ることがあります。それくらいの精神的ダメージを与えてきます。
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