坂本龍一(Cembalo):20220302-sarabande
坂本龍一先生の《Sarabande》をチェンバロで弾く|魂の美の響き
坂本龍一さんが残した《Sarabande》。
この曲を、私はチェンバロで演奏しました。
静けさの中にある祈り、
音がほどけていくような時間。
現代の響きを、バロックの楽器で奏でる——
その瞬間、時代も、国境も、ジャンルも消えていきました。
Sarabandeという名の祈り
「サラバンド」は、もともと古い舞曲の形式。
ゆるやかで荘厳な三拍子の中に、
“魂の重力”のような美しさがあります。
坂本龍一さんの《Sarabande》には、
静寂の中で生まれ、消えていく「祈り」が込められています。
チェンバロで弾くと、その祈りはより透明に、
まるで宇宙の粒子が音になって舞うように響きます。
🕊 チェンバロで現代曲を弾くということ
バロックのために生まれた楽器で、現代曲を奏でる。
一見、時代錯誤のように思えるかもしれません。
けれども、坂本龍一さんの音楽には、
「古楽的」な静寂と「禅的」な間(ま)が存在しています。
私にとってチェンバロは、ただの楽器ではなく、
“魂を映す鏡”のような存在。
一音一音が、自分の内なる宇宙と共鳴し、
心の奥深くにある“美の源泉”に触れていく。
音が導く場所
音楽は、私にとって「考える」ものではなく「感じる」もの。
鍵盤に触れた瞬間、
私はただ、音の流れに身を委ねます。
坂本龍一さんの《Sarabande》は、
そんな「委ねる」ための音楽でもあります。
それは、
天とつながる音。
愛へ還る響き。
🎼 曲情報
- 曲名:Sarabande
- 作曲:坂本龍一
- 演奏:Jean(Harpsichord)
🌕結びに
坂本龍一さんの音楽には、
「生きる」ことそのものが音として刻まれています。
その音をチェンバロで奏でることで、
私は過去と未来、東洋と西洋、
そして人と天とを、ひとつの音の中で結びたいと思いました。
Harpsichord × Beauty × Soul of Japan
音は、時代を超えて魂を癒します。
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